記念日や特別な日に贈りたいと思う「アニバーサリーケーキ」をテーマに、高校生パティシエらが腕を競い合った「スイーツ甲子園」の第16回大会で、野田鎌田学園高等専修学校(千葉)のチーム「shine(シャイン)」が2年ぶり2度目の優勝を勝ち取った。参加122チームの頂点に輝き、作品に込めた「スイーツ甲子園優勝」の願いを実現させた。
予選を勝ち進み全国大会決勝に臨んだのは同チームを含め6チーム。今年は持続可能な開発目標(SDGs)の観点から無駄な食材を出さないことなどが加点要素となった。6チームは2時間30分の制限時間で2台のケーキ作りに挑んだ。
シャインの3人はスイーツ甲子園を熱望し、「優勝」という夢に向かってチームを結成した記念日をイメージしたケーキ「dream(ドリーム)」を作った。マドレーヌを16個使い、今大会が16回目であることを表現。その1つをお菓子で作った人形が掲げ、3人で優勝を勝ち取った場面を表現した。
審査員の永井紀之さんは「実力は拮抗(きっこう)していた。今日に向けた情熱をこの先の仕事に生かしていただき、日本の食の文化をみんなの力で盛り上げてほしい」とエールを送った。
メンバーの横山瑠亜(るあ)さん(17)は「こんなに毎日努力したことはなかった。この気持ちを忘れず、社会に出ても自信を持って最後までできるように頑張りたい」と意気込んだ。
中山紋萌(あやめ)さん(17)は「辛い練習も3人だから乗り越えられたし、3人で楽しくやり切れてよかった」、向井さくらさん(18)は「小学校のころからこの大会に出ることが夢で、この舞台に立てただけでなく、優勝できてとてもうれしい」と喜びを爆発させた。