広島県警は15日、コインロッカーに現金などを預けさせ、盗みを繰り返したとして、窃盗の疑いで住所不定、無職、佐々木誠容疑者(44)を追送検した。同様の手口により16都府県で計140件(計2867万円相当)の被害を裏付けて捜査を終えた。
追送検容疑は平成29年1月~今年1月ごろの間、東京都千代田区の駐車場のコインロッカーなど132カ所で、現金計約2467万円と財布など計775点(計293万円相当)を盗んだとしている。
県警によると、パチンコ店から出てきた客に、暴力団関係者を装い「兄貴とぶつかったから謝れ」と声をかけ、貴重品を持っていくと危険だとして「先にコインロッカーに預けろ」などと指示。ロッカーの鍵をすり替えるなどして解錠し、貴重品を盗んでいた。生活費に充てたとみられ、容疑を認めている。