政治史の激震―9・11
過日、1923(大正12)年の関東大震災から100年を迎えた。政治史にもしばしば激震が走る。例えば、ほどなくあの米国で起きた中枢同時テロから22年となる。私事にわたるが、あの日、筆者はアリゾナ州フェニックスにいた。
2001年はサンフランシスコ講和条約締結の50周年に当たり、それを記念する事業(日本国際交流センター主催)に参加していたのである。国際空港のあるロサンゼルスまで移動してみると、テロの影響で閉鎖された空港では帰路を待つ夏休み旅行の日本人学生たちが大勢雑魚寝していた。