秋競馬へ行こう

自分の直感を信じて 「馬柱」の情報を読み解け

昨年の「第36回産経賞セントウルステークス」。先頭のメイケイエールが優勝した(河田一成撮影)
昨年の「第36回産経賞セントウルステークス」。先頭のメイケイエールが優勝した(河田一成撮影)

今回の企画もいよいよ最終レースを迎えた。最後は「競馬エイト」や「サンケイスポーツ」のレース面に掲載されている「馬柱」の見方だ。もちろん、佐藤将美トラックマンにご指南いただこう。「難しく考えない方がいいですよ。まずは自分の直感を信じる。ピーンと感じた馬がここまでどんな走りをしてきたか、それを確認するぐらいの軽い気持ちで十分です」。阪神競馬場では10日に『産経賞セントウルステークス(GⅡ)』が行われる。うーん、燃えてきた!

数字や文字がぎっしりつまった「馬柱」には、馬券予想には欠かせない情報が満載だ。

データが多過ぎて、どれが大事なのか分からない? たしかに…。佐藤T、よろしくお願いしま~す。

「まずは着順に注目してください。馬柱には<3走前><2走前><前走>と過去3つのレースのデータが載ってます。その着順です。5着、6着、5着などときている馬は〝消し〟です」

--はっきり言いましたねぇ。その根拠は?

「競馬のレースは力に応じてクラス分けされ、同じ力の馬同士が競うように組まれています。ということは、5、6着が続いている馬はそのレベルの力しかない馬。突然、1着に来る-ということはあり得ないんです」

--なるほど。ではその馬はこれからも勝てない?

「いや、レースは勝ち抜けですから。強い馬が昇級して抜ければ、勝つチャンスも出てくる。そのときは3着、2着、2着と上位での着順に変わってくる。こうなれば〝買い〟です」

--他に見逃せないポイントは?

「その馬の人気です。常に上位人気の馬が5着、4着と凡走していたら、能力ではなく他に何か原因があるとみていいでしょう。人気があるということは、その馬の能力が高い-という証明。逆に13番人気の馬が前走で2着と好走していても、疑ってみるべきです」

--最後にもう一つポイントを!

「初心者の方は馬体重を気にされる方が多い。前走よりマイナス12キロ-なんて聞くと大丈夫かなと思ってしまうし、逆にプラス10キロなら、太り過ぎだろ-外してしまう。先輩記者からよくいわれた言葉に〝馬体重は3走、2走前を見ろ〟というのがあるんですよ」

--その意味は?

「2走前にプラス13キロだった馬が前走でマイナス13キロだったら、3走前の体重と同じ。要は目の前の数字に惑わされずに、その馬の理想の体重を知れ-ということです」

なるほど-。なんだか当たりそうな気がしてきた。

「何度も言いますが、大事なのは自分の〝直感〟を信じること。馬の気持ちを聞き、最初はピーンときた馬の〝単勝〟馬券から買って応援してください」

佐藤T、了解です!

10日は産経賞セントウルステークスへ

阪神競馬場のシンボルとなっているのが昭和35年8月に建立された「セントウル像」。ギリシャ神話にでてくる下半身が馬、上半身が人間の賢者「ケンタウロス」が空に向かって弓矢を構えている像だ。

そのセントウルを記念した『産経賞セントウルステークス』(芝1200メートル、GⅡ)が10日、4年ぶりに阪神競馬場で開催される。

セントウルSは昭和62年に創設された重賞レース(当時は1400メートルでGⅢ)。優勝馬には10月1日のGⅠレース「スプリンターズステークス」(芝1200メートル、中山競馬場)への優先出走権が与えられる。

京都競馬場の改修工事に伴う開催日割の変更のため、令和2年から3年間、中京競馬場で開催された。

前年の優勝馬は池添謙一騎手騎乗のメイケイエール(牝4、武英智厩舎)。

馬券いろいろ 100円から応援できる

「がんばれ」のメッセージが入っている「応援馬券」
「がんばれ」のメッセージが入っている「応援馬券」

応援馬券 1頭の馬の単勝と複勝が1枚の投票権になっており、「がんばれ!」と「馬名」が印刷されている=写真(本紙記者蔵)。ネットでは購入できない。応援したい馬の「新馬戦」からすべてのレースを買うのも面白い。〝伝説の名馬〟になるかも。

記念馬券 気に入った馬の「単勝」馬券を勝っても換金せず、外れても捨てないで記念に持っておく。競馬場に馬券ホルダーが売っている。どちらも数十年たつとプレミアがつくかも。

ちなみに「ポタジェ」(牡6歳、友道厩舎)の父はあの名馬、ディープインパクト。2022年の「大阪杯」で優勝。ことしは10着に終わった。馬名の由来は「家庭菜園」。馬主は金子真人ホールディングス。(田所龍一)

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秋競馬のシーズンが到来する。編集委員がさまざまな現場に入り歴史や楽しみ方を紹介するシリーズ企画、今回のテーマは競馬。阪神競馬場(兵庫県宝塚市)を舞台に、競馬の醍醐味を取材した。

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