「第52回墨林綜合書展」が東京都美術館で開催

「第52回墨林綜合書展」が9月7日まで、台東区の東京都美術館で開催されている。

墨林書道院(遠藤乾翠会長・産経国際書会常務理事)が主催する書道展で、サブタイトルに「伝統書の探求」とあるように漢字、かなを中心とした伝統的な公募展だが、きらりと光る現代書も散見される。遠藤会長は大字の「楽以忘憂」(論語)、「天然景物足清娯」(楊公遠詩)の二作を悠然とし楷書で、遠藤悠翠理事長は、「己欲立而立人」(論語)を漢字で書し、意味を現代文でつづる現代書。「山頭火句」も、余白を大きく残し、渇筆で「雨降るふるさとははだしであるく」と書して余情がある。他に行草の相田象紅、植松忠雄、坂本雅峰、行書単体の伊藤華草、行草単体の吉岡朱永、金文の岡村晨騰、楷書の岸玉燿、現代書の大竹秋草など各氏の作品が印象に残った。

約220点の展示作品の中から文部科学大臣賞を陸游詩「登賞心亭」を隷書で書した渡辺幸風氏が受賞。東京都知事賞を因田楓風、産経新聞社賞を綿谷光梗の各氏が受賞した。「第52回学生墨林綜合書展」を併催。

「産経国際書会」のHPはこちら

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