世界が認めた星空 福井・南六呂師を保護区に認定 国内4例目

南六呂師地区の星空保護区認定を祝して、福井県大野市役所で開かれたセレモニー=21日(同市提供)
南六呂師地区の星空保護区認定を祝して、福井県大野市役所で開かれたセレモニー=21日(同市提供)

福井県大野市は21日、同市南六呂師(みなみろくろし)地区がNPO団体「ダークスカイ・インターナショナル」(国際ダークスカイ協会から改称、本部・米国)の「星空保護区」に認定されたと発表した。現地時間で20日付。過剰な人工の光が生物や天体観測などに悪影響を及ぼす「光害(ひかりがい)」から暗い夜空を保護する取り組みをたたえる国際的な認証制度で、国内の認定は4例目。

星空保護区には複数の部門があり、南六呂師地区は、都市の近隣で星空を楽しむことができる「アーバン・ナイトスカイプレイス」部門で認定された。同部門での認定はアジア初という。

大野市は、令和3~4年度に同地区にある約300の街灯などの屋外照明を、空に光が漏れにくい仕組みの器具に交換。光害の啓発のため、地元の小学校での出前授業などにも取り組み、今年4月25日に申請書を提出していた。

星空保護区は世界に200カ所以上あり、国内では西表石垣国立公園(沖縄県)と東京都神津島村、岡山県井原市の美星町地区の3カ所が認定されている。

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