飯守泰次郎さん死去 ワーグナー演奏の指揮者

飯守泰次郎さん
飯守泰次郎さん

ワーグナー作品の指揮で高く評価され、新国立劇場のオペラ芸術監督を務めた指揮者で文化功労者の飯守泰次郎(いいもり・たいじろう)さんが15日、急性心不全のため死去した。82歳。旧満州(現中国東北部)生まれ。葬儀は近親者で行う。喪主はおい、慎太郎(しんたろう)さん。

藤原歌劇団のオペラ公演で指揮者デビュー。ワーグナー上演の聖地とされるドイツ・バイロイト音楽祭で音楽助手を務めるなど、海外で研鑽を積んだ。名古屋フィルハーモニー交響楽団や仙台フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者を歴任。東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団と関西フィルハーモニー管弦楽団の桂冠名誉指揮者。平成26~30年に新国立劇場のオペラ芸術監督を務めた。

ワーグナーの歌劇上演で16年に芸術選奨文部科学大臣賞、24年に文化功労者、26年から日本芸術院会員。

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