クリミアの露演習場で火災 ウクライナ、攻撃認める

19日、ウクライナ・クリミア半島の軍演習場での爆発で上がった炎(ロイター=共同)
19日、ウクライナ・クリミア半島の軍演習場での爆発で上がった炎(ロイター=共同)

ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島のアクショノフ首長は19日、同日早朝にクリミア東部の演習場で火災が起き、近隣住民2千人超を避難させる計画だと交流サイト(SNS)で発表した。死傷者はなかったとした。一方、ウクライナ国防省情報総局のブダノフ局長は同日、SNSに「クリミアでの作戦が成功した」と投稿し、ウクライナによる攻撃だったことを認めた。「露軍は大損害を受けたが隠している」とも指摘した。

クリミア東部では17日にも、露領土とクリミアを結ぶ自動車・鉄道橋「クリミア橋」が損傷。ウクライナメディアは同国治安当局が橋への攻撃を暗に認めたと伝えていた。ウクライナは南部方面での反攻を有利に運ぶ思惑から、露軍の兵站(へいたん)拠点となっているクリミアへの攻撃を強化している可能性がある。

インターネット上には19日、演習場で起きた火災を撮影したとする複数の動画が投稿された。爆発も起きており、弾薬庫などに引火した可能性がある。

ペスコフ露大統領報道官は同日、プーチン露大統領がクリミアの火災について報告を受けていると明らかにした。

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