樋口真嗣監督「永遠にここにいたい」恐竜図鑑展で大興奮

ズデニェク・ブリアン《ダンクルオステウスとクラドセラケ》1967年 ドヴール・クラーロヴェー動物園
ズデニェク・ブリアン《ダンクルオステウスとクラドセラケ》1967年 ドヴール・クラーロヴェー動物園

世界各国から恐竜絵画を集めた特別展「恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造」が7月22日(土)まで東京・上野の森美術館で開催中です。

開幕日の5月31日(水)には、インターネット配信番組「ニコニコ美術館」で会場から生中継。映画監督の樋口真嗣さんと女優の美園さくらさんが、本展企画者の岡本弘毅・神戸芸術工科大学教授とともに会場をめぐり、樋口さんは「永遠にこの空間にいたい」と絶賛しました。

恐竜図鑑展の会場を訪れた樋口真嗣さん(右端、『ニコニコ美術館』より)
恐竜図鑑展の会場を訪れた樋口真嗣さん(右端、『ニコニコ美術館』より)

映画「シン・ゴジラ」などで知られる日本を代表する特撮映画監督である樋口さん。序盤から大興奮で、ジョン・マーティン《イグアノドンの国》では「(漫画家の)杉浦茂先生が描いたゴジラとおなじ顔をしているんですよ!」と指摘。また、恐竜絵画の巨匠、チャールズ・R・ナイトの傑作《ドリプトサウルス(飛び跳ねるラエラプス)》は「映画『キングコング』に出てくるティラノサウルスはまさにこの恐竜と同じような描き方です。円谷英二が制作してた『キングコングの逆襲』のゴロザウルス(架空の怪獣)にも、色といい質感といい似ています。みんな系統としてはこのあたりから来ているのでしょうね」と、ナイトが特撮映画に与えた影響を語りました。

ジョン・マーティン《イグアノドンの国》1837年 ニュージーランド国立博物館テ・パパ・トンガレワ、ウェリントン Gift of Mrs Mantell-Harding, 1961. Te Papa (1992-0035-1784)
ジョン・マーティン《イグアノドンの国》1837年 ニュージーランド国立博物館テ・パパ・トンガレワ、ウェリントン Gift of Mrs Mantell-Harding, 1961. Te Papa (1992-0035-1784)

ナイトとならぶ二大巨匠、ズデニェク・ブリアンの作品にも反応。《ダンクルオステウスとクラドセラケ》はホラー映画「蛇女の脅怖」(1966年公開)に登場する蛇女の元ネタでは!《イグアノドン・ベルニサルテンシス》は幻の怪獣アゴンとそっくり!と大盛り上がりし、「あの当時のインスピレーションの源」と納得顔の様子。また、「恐竜絵画でありながら背景がすごくいい。(ブリアンの作品がこれほどまとめて来日したことはおそらくないのではと聞き)チェコにはそうそう行けないけれど、今なら上野で見られるんだからこんなに贅沢なことはないですね」とその超絶技巧を堪能していました。

最後は「今回の展覧会をやると聞いたとき、『オレのためにありがとう』と思ったんです。永遠にこの空間にいたい。原画ならではの精密さがあるので、それをぜひ会場で体感してほしい」と熱く締めくくりました。

配信は東京展会期終了まで視聴いただけます(ご視聴はこちら)。また、本展の全出品作が収録された公式図録も産経iDにて販売中

恐竜絵画の傑作が集結するまたとない機会をぜひお楽しみください。

特別展「恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造」

会期:5月31日(水)~7月22日(土)

会場:上野の森美術館(東京・上野公園)

主催:産経新聞社、フジテレビジョン、上野の森美術館

公式HP: https://kyoryu-zukan.jp/

特別展「恐竜図鑑-失われた世界の想像/創造」チケット購入ページ(産経iD)

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