京都で7月から「少女たち」展 画商の審美眼、厳選作品を紹介

岡本神草《拳の舞妓》1922年頃
岡本神草《拳の舞妓》1922年頃

京都文化博物館で7月15日から「発掘された珠玉の名品 少女たち —夢と希望・そのはざまで 星野画廊コレクションより」が開催されます。著名な特定の画家の作品を集めるのではなく、画商の厳しい視線で選んだ名品をテーマに沿って展示するという点が特徴です。観る人に訴える力を持つ作品ばかり。今まで知らなかった画家との出会いが待っているかもしれません。

京都市東山区に店舗を構える星野画廊。オーナーの星野桂三さんと妻の万美子さんによる画商活動はおよそ半世紀に及びます。有名無名にとらわれず、自分たちの審美眼によって作品収集を続けてきました。

星野画廊では、視点の明確な企画展を絶えず実施して来ました。忘れられた画家の真価を美術界に問い続け、秦テルヲ、甲斐荘、岡本神草など、今や広く知られる画家たちの作品をその審美眼でいち早く見出してきました。

「少女たち」展の作品を、半世紀の画商生活で培った審美眼で厳選した星野画廊の星野桂三オーナー(左)と妻の万美子さん=京都市東山区の星野画廊(南雲都撮影)
「少女たち」展の作品を、半世紀の画商生活で培った審美眼で厳選した星野画廊の星野桂三オーナー(左)と妻の万美子さん=京都市東山区の星野画廊(南雲都撮影)

今回の「少女たち」展では、星野画廊がこれまでに開催した企画展の中から、8つの切り口を抽出。これらを「少女たち」という大きな括りでまとめ、作家の知名度によらない、作品本位に評価を定める星野画廊の視座の確かさを紹介します。

全8章のテーマは「明治の少女たち」「四季のうつろいの中で」「大正の個性派画家たち」「歴史画に見る少女たち」「夢見る少女たち」「慈しむ母として」「モダンガールズ」「日仏画家の競艶」。星野画廊が繰り返し提起してきた着眼点を集約します。

太田喜二郎《花摘図》1911~12年頃
太田喜二郎《花摘図》1911~12年頃

明治、大正、昭和—。時代のうねりの中で忘れ去られた、実力のある画家たち。彼らの生きた時代、そして人生を映すさまざま女性像を通じ、激動の時代に思いを馳せてみてください。

前売券は7月14日(金)まで各種プレイガイドで販売。詳しくは展覧会公式WEBページを参照。

《開催概要》

「発掘された珠玉の名品 少女たち —夢と希望・そのはざまで 星野画廊コレクションより」

【会期】2023年7月15日(土)~ 9月10日(日)

【会場】京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)

【主催】京都府、京都文化博物館、産経新聞社、関西テレビ放送、京都新聞

【公式WEBページ】 https://www.ktv.jp/event/shoujyotachi/

あなたへのおすすめ

産経新聞社のイベント

注目イベントニュース

新着ニュース

ピックアップ

関連リンク