ジョコビッチ、思わぬ形で決勝へ 全仏テニス

テニスの全仏オープン第13日は9日、パリのローランギャロスで行われ、男子シングルス準決勝で第3シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、11日の決勝に進んだ。ジョコビッチは第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)を6―3、5―7、6―1、6―1で破った。

ジョコビッチは思わぬ形で決勝へ進んだ。強敵アルカラスがセットカウント1―1で迎えた第3セット序盤に脚をけいれん。その後は一方的な展開になり「彼が苦しんでいたのはわかったが、集中した。また決勝に行けて本当にうれしい」と静かに喜んだ。

サーブアンドボレーやドロップショットなどを駆使し、強打の相手に対抗。一進一退の攻防は名勝負の予感が漂った。しかし、「ともに身体的限界に達していた」という状況で16歳も若い相手に異変が起き、36歳のスターの強靱(きょうじん)さが際立った。(共同)

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