原発安全、ダム決壊協議へ IAEAとゼレンスキー氏

ウクライナ南部ザポロジエ原発=3月(ロイター=共同)
ウクライナ南部ザポロジエ原発=3月(ロイター=共同)

国際原子力機関(IAEA)は9日の声明で、グロッシ事務局長が来週、ウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会談すると発表した。ザポロジエ原発の安全確保策やカホフカ水力発電所のダム決壊を巡る支援が焦点となる。

欧州最大のザポロジエ原発は、ダムから冷却水を取ってきた。当面必要な水は確保されているが、グロッシ氏は「ダムの大惨事は、原発に新たな難題をもたらしている」と懸念を表明した。

ロシアはザポロジエ原発を軍事拠点化しているとされる。双方の攻撃が大事故につながることが危惧されており、原発も訪問する予定のグロッシ氏は常駐するIAEAの専門家を増強する考えを強調した。(共同)

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