タイ機の主翼とエバー機の水平尾翼が接触、損傷 国交省が羽田事故の状況確認

エバー航空機と接触したタイ航空機の右主翼の先端部分。損傷していた=10日午後2時7分、羽田空港
エバー航空機と接触したタイ航空機の右主翼の先端部分。損傷していた=10日午後2時7分、羽田空港

10日午前11時ごろ、羽田空港(東京都大田区)の誘導路で、出発待機中で停止していた台湾のエバー航空と後ろを通過したタイ航空の旅客機が接触した。

国土交通省によると、エバー航空の機体は左水平尾翼の一部、タイ航空の機体は右主翼の「ウイングレット」と呼ばれる先端部分を損傷した。国交省が当時の詳しい状況の確認を進めている。

エバー航空の旅客機(エアバスA330-300型機)には乗員13人、乗客194人の計207人、タイ航空の旅客機(同)には乗員14人、乗客250人の計264人が乗っていたが、けが人はないという。

この接触トラブルの影響で、羽田空港は4本ある滑走路のうち1本(A滑走路)が午前11時15分ごろから約2時間にわたり閉鎖され、全日空や日航など他の航空会社の発着便にも遅れが出た。

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