ピーク時の離着陸の間隔は2分に1本-。世界有数の過密空港として知られる羽田空港で10日、旅客機同士が接触、現場付近の滑走路を一時封鎖するトラブルが発生した。詳しい状況はまだ明らかではないが、専門家は過去の同種の接触トラブルから、主に4つの原因が考えられると指摘する。
ヒューマンエラーに起因
国土交通省によると、接触があったのは「L14」と呼ばれる誘導路付近。離陸に向け待機中だったエバー航空189便のエアバスA330-300型機の後ろをタイ航空683便の同型機が通過する際に接触した可能性があるという。
航空評論家の青木謙知(よしとも)氏は①管制官の誘導ミス②管制指示の誤認・聞き間違え③パイロットの周囲の確認不足④機体の停止位置のずれ-の4つの原因が考えられると指摘する。いずれもヒューマンエラー(人為的ミス)に起因するものだ。