中国が、ウクライナ侵略を続けるロシアと国境地帯での貿易を拡大させている。中国東北部の黒竜江省黒河(こくが)市では、1年前に開通した中露国境の川にかかる初の本格的な自動車橋を使った輸出入が本格化。国際的に孤立するプーチン露政権を中国が経済面から支えている形だ。しかし侵略後、中露のパワーバランスが中国側に有利に変化していることが両国関係に影響を与え始めている。
ゼロコロナ政策終わり接近
5月下旬、黒河市と、露極東アムール州ブラゴベシチェンスクを結ぶ黒竜江大橋。黒竜江(アムール川)をまたぐ同橋をトラックが露側へ走っていった。