【レイクジェニーバ=飯嶋彩希】キッコーマンは9日、米ウィスコンシン州の工場の50周年を記念する式典を開催し、同州のトニー・エバーズ知事や流通企業の経営者ら日米の関係者約670人が出席した。
式典であいさつしたキッコーマンの茂木友三郎名誉会長は「半世紀前、200以上の候補の中からこの地を選んだ。(地元が)農業から産業中心に経済を発展させたいと思っていたことが最終的な理由で、勤勉な人柄や地域社会の協力なしに今日を迎えることはできなかった」と工場設立の経緯を振り返り、〝第2の故郷〟への感謝を語った。
同州はキッコーマンの功績を称えて9日を「Kikkoman Day」と宣言。トニー・エバーズ州知事は「われわれは緊密な関係にあり、(同社の工場は)何千という雇用をつくってくれている。次の50年も州でのさらなる成功を祈る」と祝辞を述べた。
同工場は1973年に出荷を始め、日本企業による大規模な米製造拠点の先駆けとなった。ステーキなど米国の食文化にも対応する調味料として、同社はしょうゆを「グローバルスタンダードな調味料」にすることを目指している。