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ロシア側下流域で6000人超避難 70万人に飲料水必要と国連

ウクライナ南部ヘルソン州のロシア側支配地で水に漬かった家=9日(タス=共同)
ウクライナ南部ヘルソン州のロシア側支配地で水に漬かった家=9日(タス=共同)

ロシアが侵攻を続けるウクライナ南部ヘルソン州カホフカ水力発電所のダム決壊で、同州のロシア側行政府トップ、サリド氏は10日、下流域で235人の子どもを含む6千人以上が避難したと述べた。タス通信が伝えた。

一方、国連人道問題調整室(OCHA)のグリフィス室長(事務次長)は9日、被災地域で「70万人が飲料水を必要としている」と述べた。AP通信の取材に答えた。ロシア占領地域で支援活動ができていないとして、ロシア側に許可を出すよう求めた。

ボートで避難するウクライナ南部ヘルソンの住民ら=9日(ゲッティ=共同)
ボートで避難するウクライナ南部ヘルソンの住民ら=9日(ゲッティ=共同)

ダム下流域は川を境に南側がロシアの占領地域、北側がウクライナの統治下。ロシア側の方が低地にあり、浸水面積も広大とされる。当局の発表によるとウクライナ側の避難者は2588人。洪水の直接の死者は両地域で少なくとも計19人に上った。ロシア政府は9日、被災地救援のための政府委員会を設置した。(共同)

ウクライナ南部ヘルソン州の洪水被災地で自宅の上に座る住民=9日(ゲッティ=共同)
ウクライナ南部ヘルソン州の洪水被災地で自宅の上に座る住民=9日(ゲッティ=共同)

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