ロッテが今季初のサヨナラ勝ち 角中が3打点、「金森打法」で不振脱却

8回、同点の適時二塁打を放ったロッテ・角中勝也=千葉市美浜区のZOZOマリンスタジアム (戸加里真司撮影)
8回、同点の適時二塁打を放ったロッテ・角中勝也=千葉市美浜区のZOZOマリンスタジアム (戸加里真司撮影)

ロッテは九回1死二、三塁から藤岡が中前にはじき返し、今季初のサヨナラ勝ち。広島との一進一退のシーソーゲームを制した吉井監督は「(藤岡が)結果的に決めたが、みんながしっかりつないでくれた」とチーム一丸の勝利に目を細めた。

3安打3打点と気を吐いたのがベテランの角中だ。二回の先制ソロは146キロの直球を右翼席へ運び「スライダーかチェンジアップを待っていて真っすぐを本塁打にしたので、自分が一番びっくり」。六回は一時勝ち越しとなる犠飛、1点を追う八回には同点の適時二塁打を放った。

5月21日の楽天戦から今月5日の阪神戦まで12打数無安打。復調への糸口をつかもうと、打撃のチェックポイントを書いたメモを見返し、かつての恩師、金森栄治氏が提唱する「球を引き付けて腰で打つ」打法を取り入れた。「原点に戻ってボディーターン。『金森打法』でいったら、はまった」。6日のヤクルト戦以降は7打数6安打。効果はてきめんだった。

首位打者2度の好打者も、昨季は53試合の出場にとどまった。それでも年齢を重ね「引き出しは少しずつ増えているのかな」。首位争いを繰り広げるチームにとって、経験豊富な36歳の存在はまだまだ欠かせない。(神田さやか)

会員限定記事会員サービス詳細