トヨタ自動車は9日までに、米中西部ミシガン州の研究開発拠点に5千万ドル(約70億円)を投じて車載電池の試験施設を設けると発表した。電気自動車(EV)の量産体制強化に向けて米国で生産を始める電池の性能や品質、耐久性をテストする。2025年に事業を開始する。
トヨタは北米での最終組み立てを税優遇の要件とする法律への対応を念頭に、米国でのEV生産強化策を相次いで打ち出している。
5月末には米南部ケンタッキー州の工場で25年に米国で初めてとなるEV生産に乗り出すと発表。南部ノースカロライナ州には車載電池工場を新設する予定だ。
ミシガン州の施設で得られた知見は新たな電池の開発にも生かす。
米国事業を担う北米トヨタは「今回の新たな投資は(車の電動化に向けた)トヨタの方向性の転換を示している」とのコメントを出した。