岸田文雄首相の長男で元秘書官の翔太郎氏が昨年12月、公邸で忘年会を開いた際に不適切な写真を撮影したとして更迭された問題に絡み、一部週刊誌が首相自身も親族らとの撮影に応じていたと報じた。ただ、撮影場所は翔太郎氏の場合の赤じゅうたんを敷いた階段など「公的スペース」ではなく、自室とみられる「私的スペース」だ。立憲民主党などは追及のトーンを強めるが、前身の民主党政権時代には適正さを欠いた公邸の運用も確認されており、ブーメランにもなりかねない。
「公邸内には私的なスペースと、迎賓機能を持つ公的なスペースがある。私的なスペースで親族と同席はしたが、公的なスペースでの不適切な行為はない」
首相は今月2日、官邸内で週刊誌報道についてただす記者団にこう反論した。