日本のドラマが描く教会の結婚式では、よく司式者(神父や牧師)が新郎新婦にこう問う。
「幸いな時も災いの時も、豊かな時も貧しい時も、健やかなる時も病む時も、互いに愛し、互いに助け合って、生涯を送ることを誓いますか」
他方、ドラマの中ではなく、〝本物〞の教会なら、ふつう、この直前に、こう問う。
「あなたは、このこと(結婚)が神の御旨(みむね)によるものと信じますか」
そう信じるから、どんなときも「互いに愛し、互いに助け合って、生涯を送る」と神と会衆の前で誓約できる。……とはいえ、教会のなかはいざ知らず、一歩、外に出れば、誓いが守られる保証などない。ならばイエス(キリスト)は離縁(離婚)についてどう教えたか。聖書にはっきり書かれている。