ウクライナ集中攻撃を撃退 ロシア部隊司令官「戦車30両以上破壊」

ウクライナ南部ザポロジエ州で多連装ロケット砲の発射準備をするウクライナ兵(ロイター=共同)
ウクライナ南部ザポロジエ州で多連装ロケット砲の発射準備をするウクライナ兵(ロイター=共同)

ウクライナ南部ザポロジエ州方面を担当するロシア軍部隊のロマンチュク司令官は8日、前夜にウクライナ軍の集中攻撃を撃退したと語った。ドイツが供与したレオパルト3両を含む戦車30両以上、兵員輸送車10台以上を破壊したと述べ「ウクライナ軍は目的達成に失敗した」と強調した。国防省が映像を公開した。

ロシア軍の別の部隊司令官はタス通信に対し、ウクライナ軍の攻撃には最も戦闘能力の高い第47機械化旅団が参加していると説明。「(ウクライナ軍は)海に出ようとしたが地雷原で前進を阻まれた」と述べた。ウクライナ側の目的はロシアが実効支配するクリミア半島とロシア本土をつなぐ陸路の分断だとの見方を示した。

一方、カホフカ水力発電所ダムの決壊で洪水が発生した南部ヘルソン州のロシア側行政府トップ、サリド氏は8日、避難住民を乗せたバスがウクライナ側から銃撃を受け妊娠中の女性を含む2人が死亡、2人が負傷したと通信アプリに投稿し、戦争犯罪だと批判した。(共同)

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