大相撲で新大関に昇進した霧島が9日、故郷モンゴルのドルノド県で開かれた祭典「ナーダム」に参加した。地元が生んだヒーローを一目見ようと、家族や友人以外にも大勢の住民が集まり、モンゴルを代表する競馬などのスポーツを通じて交流を深めた。霧島は「大関になって、皆さんとお祝いができてうれしい。横綱を目指し稽古に励みます」とあいさつした。
ナーダムは毎年7月に開催されるモンゴルの全国的なスポーツの祭典だが、この日は霧島の昇進祝いのため故郷で特別に催された。遊牧民の移動式住居ゲルには、伝統衣装を着た参加者が集まり、羊肉やギョーザなど地元料理を囲んで霧島との会話を楽しんだ。
ドルノド県は首都ウランバートルから東方へ約700キロ離れ、大草原が広がる。霧島は馬約50頭が草原を走り抜く競馬やモンゴル相撲などを観戦。家族や旧友と共にくつろいだ時間を過ごした。(共同)