日本政府によるウクライナ支援のため、東京都世田谷区の自衛隊中央病院でリハビリ治療に当たるウクライナ軍の負傷兵2人が8日、成田空港に到着した。ウクライナ政府関係者が明らかにした。防衛省によると、2人は同日夜、自衛隊中央病院に入った。
負傷兵受け入れは5月に浜田靖一防衛相が駐日ウクライナ大使に表明。岸田文雄首相も、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で来日したゼレンスキー大統領に「復旧・復興を後押ししたい」と述べ、伝達していた。
防衛省によると、負傷兵の治療はウクライナ政府からの要請で、費用は日本政府が負担する。
2人はそれぞれ片脚と両脚を失っており、1~2カ月間にわたり、治療を受ける。
自衛隊病院は原則として、隊員を診療対象とするが、防衛相の判断で隊員以外も受け入れることができると定められている。