大阪市保健所は7日、市内の医療機関で20代の女性ら2人が麻疹(はしか)と診断されたと発表した。1人は不特定多数の人と接触した可能性があり、保健所が注意喚起している。今回の2人を含め、国内での感染確認は10人目。
市保健所によると、女性は5月22日午後6時半~同8時ごろ、同市天王寺区の商業施設「天王寺ミオ」の本館7階に滞在。翌23日に発熱し、26日に医療機関を受診。その後はしかと診断され、医療機関が6日に届け出た。
厚生労働省のホームページによると、はしかは感染力が非常に強く、空気感染の恐れもある。市保健所は天王寺ミオを訪れてから3週間以内に発熱などの症状が出た場合は、医療機関に連絡したうえで受診するよう呼びかけている。
市内でのはしかの感染確認は今年に入って2人目。もう1人は5月30日に診断の届け出があったが、市保健所は不特定多数への感染リスクが低いとして詳細を明らかにしていない。