サントリーホールディングス(HD)傘下で基盤研究や技術開発を担うサントリーグローバルイノベーションセンター(SGIC)は8日、腸の音を計測、評価し、最適な食事や生活習慣といった「腸活」を助言するアプリなど、AI(人工知能)を活用した最新のデジタルヘルス機器3製品を大阪市で公開した。
3製品はいずれも今年1月に米ラスベガスで開かれた世界最大の家電・IT見本市「CES」に出展され、「イノベーション・アワード」を受賞するなど高い評価を得ている。
腸活を助言するアプリ「腸note」は独自のAIを備え、排便の状態などを入力したスマートフォンを腹に当てて腸の音を計測することで、腸の状態をよりよく保つための最適な食事などを提案してくれる。日本では今年2月に提供が始まり、ダウンロード数は1万を超えた。現在は米アップルのiPhone(アイフォーン)に使用が限られるが、今秋をめどに米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマホにも対応させたい考えだ。
このほか、マット型デバイス「GAITALYS(ゲイタリス)」は、上に立つと接地時の足裏の圧力から姿勢や歩き方の癖を評価する機能を持つ。首につけるデバイス「XHRO(クロ)」は、脳波などを計測して老化の状態を推定する。