ダム決壊、30集落浸水 「救助隊に銃撃」と露非難

6日、決壊したウクライナ南部のカホフカ水力発電所のダム(タス=ロイター)
6日、決壊したウクライナ南部のカホフカ水力発電所のダム(タス=ロイター)

ウクライナのクリメンコ内相は7日、南部ヘルソン州で起きたカホフカ水力発電所の巨大ダム決壊による洪水で30の集落が浸水したと明らかにした。うち10集落がロシアの支配地域にあるという。ゼレンスキー大統領はドイツ大衆紙ビルトの取材に、ロシアの支配地域に向かった救助隊が「ロシア軍から銃撃を受けた」と非難した。

ダム下流域は川を境に北側がウクライナ、南側がロシアの支配地域。ゼレンスキー氏は動画声明で、ロシアは支配地域で「人々を見捨てた。人々は救助もなく、浸水した集落で建物の屋根の上にいるだけだ。ロシアによる意図的な犯罪だ」と訴えた。

クリメンコ氏はウクライナ側で1894人が避難していると述べた。(共同)

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