軽井沢バス事故、運行会社社長らに実刑

長野地裁=8日午前
長野地裁=8日午前

平成28年1月に長野県軽井沢町で大学生ら15人が死亡、26人が重軽傷を負ったスキーバス事故で、業務上過失致死傷罪に問われた運行会社社長、高橋美作被告(61)に、長野地裁(大野洋裁判長)は8日、禁錮3年の実刑判決を言い渡した。運行管理者だった荒井強被告(54)は禁錮4年の実刑とした。

求刑はいずれも禁錮5年。公判では、現場にいなかった両被告が事故を予見できたかどうかが主な争点となり、2人はいずれも無罪を主張した。

起訴状によると、高橋被告は死亡した土屋広運転手=当時(65)=が大型バスの運転経験が少ないと報告を受けていたのに荒井被告を指導監督せず、技量を習得させるのを怠り、荒井被告は必要な訓練や試験をしないまま運転させたとしている。

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