日本維新の会が憲法改正に精力的に取り組む姿勢を強めている。かつては改憲論議に後ろ向きな立憲民主党への批判が目立ったが、最近は憲法改正への本気度が見えないとして自民党を牽制する場面が増えた。通常国会の会期末が21日に迫り、早期の衆院解散・総選挙も取り沙汰される中、改憲支持層にアピールする狙いもありそうだ。
「憲法改正に必要な事項について、進捗状況を管理しながらやっていかなければ、岸田文雄首相の国民に対する約束を果たすことは難しい」
維新の小野泰輔氏は8日の衆院憲法審査会で、首相が来年9月の自民総裁任期満了までの憲法改正を目標に掲げていることに触れ、改憲の賛否を決める国民投票の時期を見据えた工程表を示すよう、自民側に求めた。維新の三木圭恵氏は憲法審は閉会中も開催できると強調。「『夏季講習』の形で議論を深めることも可能だ」と訴えた。