防衛省は7日、中国とロシアの爆撃機各2機が東シナ海から太平洋にかけて長距離にわたり共同飛行したと発表した。その間、中露戦闘機など計18機と合流するなどした。一度に確認された機体数としては異例の数。政府は外交ルートを通じ、中露両国に重大な懸念を伝達した。
中露の爆撃機4機は7日午前から午後、沖縄本島と宮古島との間を通過して太平洋に出て、再び東シナ海へ戻った。この間、中国軍と推定される戦闘機計6機と合流。4機のうち露軍2機が日本海へ飛行する際も、中国軍と推定される戦闘機計2機が合流し、中国の戦闘機7機も東シナ海を飛行した。これとは別に露機3機も確認された。
航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応し、領空侵犯はなかった。両軍機の共同飛行は6日に続くもので、中国国防省は7日、露軍と合同パトロールを実施したと発表。松野博一官房長官は同日の記者会見で「わが国に対する示威行為を明確に意図したものだ」と述べた。