米連邦準備制度理事会(FRB)は13、14両日に金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。FRB関係者には、3月以降に相次いだ銀行破綻による経済への悪影響を懸念する声も強い。過度に金利を引き上げて経済に打撃を与えることへの警戒感も高まっており、物価上昇を抑えるため直近の10会合連続で決定した利上げを見送るかどうかを検討する。
米国では3月に2行、5月に1行が破綻。金融不安の高まりから銀行の融資基準の厳格化を招いている。融資の縮小は、利上げと同様に消費や投資の抑制につながる可能性がある。パウエル議長は5月、融資縮小の影響は不透明としつつ「政策金利をそこまで引き上げる必要はないかもしれない」と、利上げ見送りの可能性に言及した。(共同)