アフガン初のスーパーカー「ブラックスワン」 独学で試作、エンジンはカローラ

モハマドレザ・アフマディさんが試作中のスーパーカー。車の名前は黒鳥を意味する「ブラックスワン」=5月、アフガニスタン・カブール(共同)
モハマドレザ・アフマディさんが試作中のスーパーカー。車の名前は黒鳥を意味する「ブラックスワン」=5月、アフガニスタン・カブール(共同)

イスラム主義組織タリバンが実権を握るアフガニスタンで、初の国産スーパーカー製作に情熱を燃やす男性がいる。イタリアの超高級車を思わせる漆黒の車体は、独学による手作業で組み立てた。「まだ試作機だが、夢は日本進出」と意気込んでいる。

開発チームを率いるのは、首都カブールにあるデザイン会社「エントップ」最高経営責任者(CEO)のモハマドレザ・アフマディさん(32)。もともと車好きで、動画投稿サイトのユーチューブで構造を学び、職業訓練校の協力を得て約5年かけて製作した。

試作中のスーパーカーの前でポーズをとるモハマドレザ・アフマディさん=5月、アフガニスタン・カブール(共同)
試作中のスーパーカーの前でポーズをとるモハマドレザ・アフマディさん=5月、アフガニスタン・カブール(共同)

全長約4・5メートル、幅約2メートル、高さ約1メートルの2人乗り。同国で親しまれているトヨタ自動車のカローラのエンジンを使い、最高時速は180キロという。軍用車の廃材を組み合わせて昨年、街中での公開走行にこぎ着けた。(共同)

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