ダム決壊で6百戸水没、ウクライナ南部「非常事態」

カホフカ水力発電所のダムの衛星写真=5日、ウクライナ南部ヘルソン州(Maxar Technologies提供、ロイター=共同)
カホフカ水力発電所のダムの衛星写真=5日、ウクライナ南部ヘルソン州(Maxar Technologies提供、ロイター=共同)

ウクライナ南部ヘルソン州でカホフカ水力発電所のダムが決壊したことを受け、発電所があるノバカホフカ市は6日、市の一部に非常事態を導入して対応に当たった。下流の水位は一時、12メートル上昇し、市内だけで600戸が水没した。タス通信などが伝えた。

数十キロ下流のヘルソン州オレシキは市のほぼ全域が冠水した。同州のロシア側行政府は5000人分の避難場所を確保し、住民の避難にバス100台を派遣した。

ロシアのショイグ国防相は6日、ウクライナ軍がダムを破壊したとして「テロ行為」だと非難。露連邦捜査委員会は同日、テロ容疑で捜査を開始したと発表した。ウクライナはロシアが破壊したと強調している。

一方、露国防省のコナシェンコフ報道官は、6日に精密誘導兵器で「ウクライナ軍の意思決定組織の一つ」を攻撃し破壊したと発表した。(共同)

会員限定記事会員サービス詳細