天皇杯、セレッソ10代の3人がそろって得点…小菊監督「未来は明るい」

チェント・クオーレ・ハリマ戦の前半、ゴールを狙うC大阪・石渡(左端)=ヨドコウ
チェント・クオーレ・ハリマ戦の前半、ゴールを狙うC大阪・石渡(左端)=ヨドコウ

C大阪は10代の若手が躍動した。7日にヨドコウ桜スタジアムで行われた天皇杯全日本選手権の2回戦。先発起用した10代の選手3人がそろってゴールを奪う活躍を披露し、5-0の大勝で関西1部リーグのチェント・クオーレ・ハリマ(兵庫)を退けての3回戦進出に、小菊監督は「セレッソの未来が明るいということを結果で見せることができたのがうれしい」と破顔した。

前半7分にU-20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)帰りの18歳、北野が左CKを頭で合わせて先制ゴールを奪うと、後半8分に全国高校選手権大会準優勝の京都・東山高から加入した19歳の阪田が同じくCKから得点を奪い、同10分にはアカデミー(育成組織)育ちで現役高校生Jリーガーの18歳、石渡が駆け上がって得点。同29分には北野がこの日2点目のゴールを決めてダメを押した。

北野は今季初得点。阪田と石渡はプロ初ゴール。「危機感しかなかった。これで満足はしていない」と北野が言えば、阪田は「結果を出せたのが良かった。(セレッソの未来を)自分たちが作っていくんだというのを出せた」と強調した。

石渡は「自分の良さを出せた。これで満足せずに、若手で底上げしていきたい」と言った。「結果を出すことで乾いたスポンジが水を吸収するようにグンと伸びる選手を多く見てきた」という指揮官は「また、あしたからチームの競争が激化すると思う」とうれしそうに話した。若手の台頭によるレベルの高い定位置争いは、大歓迎だ。(北川信行)

会員限定記事会員サービス詳細