水素タクシー 未来へ発進 神戸エムケイが燃料電池車導入

神戸エムケイがタクシーとして導入した、水素で走る燃料電池車(同社提供)
神戸エムケイがタクシーとして導入した、水素で走る燃料電池車(同社提供)

神戸市中央区のポートアイランドに本社を置く神戸エムケイは、水素で走る燃料電池車(FCV)をタクシーとして導入した。脱炭素に向け、同社のタクシーとハイヤー計約210台についても今後、現在のハイブリッド車からFCVや電気自動車(EV)などに置き換えを進めるという。

同社の隣接地に先月、産業ガス大手の日本エア・リキード(東京)との共同運営で水素ステーションを開設したことに伴う導入。後部座席の乗り心地などの観点から、トヨタ自動車の「MIRAI(ミライ)」を選び、2台がタクシーとして稼働している。

ミライをタクシーとして導入するのは関西の法人タクシーでは初めて。担当者は「1度の燃料補給でどれだけ走行できるかなども考慮しながら、(FCVやEVで)今後よい車種が出たら積極的に導入したい」と話した。

国内8都市で事業展開するMKグループは、タクシーとハイヤーの約3割を令和7年までに、全車を12年までに、走行中に二酸化炭素(CO2)を排出しないFCVやEVなどのゼロエミッション車(ZEV)に移行することを目標に掲げている。

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