鹿児島県姶良(あいら)市の私立認可保育園「興教寺保育園」ですりおろしたリンゴを食べた生後7カ月の女児が死亡した問題で、女児の気道より大きい食べ物が詰まっていたことが7日、関係者への取材で分かった。鹿児島県警は保育園側に過失の可能性があったとみて、対応に問題がなかったか捜査している。
関係者によると、気道に詰まっていた食べ物は直径7~8ミリ程度だった。一般的な生後7カ月の乳児の気道は直径6~7ミリ前後。司法解剖で女児の死因は多臓器不全と判明しており、誤嚥による窒息が原因となった可能性が高い。女児が詰まらせた後、医師が取り除いていた。食べ物がリンゴだったかどうかは不明。
園によると、事故は4月18日午後発生。保育士がすりおろした生のリンゴを小さいスプーンで複数回に分けて女児に食べさせた。あおむけに寝かせて目を離した後、顔色が悪いことに気付いた。女児は意識不明の状態が続き、5月28日に死亡した。
保育園側は6月7日、「取材には答えられない」とコメントした。