ロシア人義勇兵組織、露西部の集落を制圧か

ロシア西部ベルゴロド州で焼けた装甲車。ロシア側はウクライナの破壊工作グループが使用していたと主張している=5月23日(ロシア国防省提供・タス=共同)
ロシア西部ベルゴロド州で焼けた装甲車。ロシア側はウクライナの破壊工作グループが使用していたと主張している=5月23日(ロシア国防省提供・タス=共同)

ウクライナ侵略を続けるロシアのプーチン政権の打倒を掲げ、ウクライナ軍と共闘しているロシア人義勇兵組織「ロシア義勇兵軍団」は5日、露西部ベルゴロド州の集落ノーバヤタボルジャンカを支配下に置いたと交流サイト(SNS)で発表した。

国営ロシア通信によると、同州のグラトコフ知事も同日、「われわれは現在、ノーバヤタボルジャンカに入れない」と述べ、集落の支配権を失ったことを暗に認めた。

ロシア人義勇兵組織はこれまでに同州への越境攻撃を複数回にわたり実施。4日にも越境作戦を行い、複数の露軍兵を捕虜にしたと発表した。

一方、露国防省は5日、「ノーバヤタボルジャンカへの越境攻撃を撃退した」と発表しており、ロシア人義勇兵組織は露国防省の主張に反論した形。

ロシア人義勇兵組織の越境作戦は、露軍部隊を露本土防衛にも分散させ、ウクライナ軍の反攻作戦を容易にすることを目的としたウクライナ軍との共同作戦だとの見方が強い。

また、ロシア人義勇兵組織とウクライナ国防省情報総局は5日、ノーバヤタボルジャンカでの戦闘で露軍の現地部隊の上級将校を戦死させたとも発表した。

祖国と戦うロシア人義勇兵 プーチン氏打倒へ4千人

露義勇兵部隊が露領土入り認める 「われわれは解放軍」



会員限定記事会員サービス詳細