ウクライナ南部ヘルソン州で、ドニエプル川のカホフカ水力発電所の巨大ダムが6日決壊し、住民の避難が始まった。ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、ロシア軍が破壊したと非難、国土の安全を回復するには戦勝が必要だと訴えた。
欧州最大のザポロジエ原発はダムから冷却水を取水している。国際原子力機関(IAEA)は同日「原発に駐在する職員が状況を注視しているが、差し迫ったリスクはない」と表明した。
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決壊したカホフカ水力発電所のダム=6日、ウクライナ南部ヘルソン州(ウクライナ大統領府提供、AP=共同)
決壊したダムからは勢いよく水が流れており、広範囲の洪水が懸念されている。下流域にはウクライナが昨年11月に奪還した州都ヘルソンがある。(共同)