米アップルは5日、同社初となる拡張現実(AR)対応のゴーグル型端末「Vision Pro(ビジョン・プロ)」を年次開発者会議で発表した。現実空間とデジタル画面を組み合わせ、頭に装着すると目の前に巨大画面が広がっているように見える。2024年初めに米国で発売し、価格は3499ドル(約49万円)から。同年中に他国でも展開する。
アップルが新分野の大型商品を投入するのは2015年に発売した腕時計型端末「アップルウオッチ」以来。コントローラーは付属されておらず、目の動きと手、声で操作する。内蔵カメラで写真や3D映像を撮ることもできる。
アップルのiPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)、パソコン「マック」と接続してアプリを動かせるほか、臨場感のある映画鑑賞やゲーム体験を楽しめると説明した。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は「全く新しい空間コンピューティングを実現する」と意気込んだ。(共同)