防衛省は6日、反撃能力(敵基地攻撃能力)として配備を計画するスタンドオフミサイルに関連し、敵の防空網を回避して標的の探索や探知を行う「目標観測弾」開発事業の契約状況を明らかにした。事業の契約額は約221億円で、令和8年度の完了を目指して開発に着手する。今月2日に三菱重工業と契約した。開発後、すみやかに部隊へ配備することを目指す。
防衛省は他のスタンドオフミサイル関連事業3件の契約状況も発表した。3件は、島嶼(とうしょ)防衛用高速滑空弾能力向上型の開発事業(契約額約2003億円)、極超音速誘導弾の研究事業(同約584億円)、島嶼防衛用新対艦誘導弾の研究事業(同約339億円)。
数量に関しては、防衛能力を明かすことにつながるとして公表していない。