ジム・ハインズさん死去 陸上100メートルで初の9秒台

1968年メキシコ五輪の陸上男子100メートルで9秒95をマークしたジム・ハインズさん(中央)(ゲッティ=共同)
1968年メキシコ五輪の陸上男子100メートルで9秒95をマークしたジム・ハインズさん(中央)(ゲッティ=共同)

陸上男子100メートルで史上初の9秒台をマークしたジム・ハインズさん(米国)が3日、死去した。76歳。世界陸連が5日発表した。

アーカンソー州で生まれ、カリフォルニア州で育った。1968年6月の全米選手権では手動計時で9秒9を記録し、初めて10秒の壁を破った。100分の1秒まで表示する現行の電気計時でも、人類初の9秒台突入を果たし、68年メキシコ五輪で金メダルに輝いた際に出した9秒95は83年に塗り替えられるまで世界記録だった。同五輪の400メートルリレーでは米国の一員として38秒24の世界記録にも貢献した。

68年限りで陸上界を離れ、米プロフットボールNFLのドルフィンズなどでプレーした。(共同)

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