令和13年の奈良県内開催が内々定している国民スポーツ大会(現・国体)に向け、県と橿原市が進めてきた畝傍山周辺エリア(同市)でのスポーツ施設整備を巡り、山下真知事が予算の一時執行停止を指示したことについて、同市の亀田忠彦市長は5日の定例記者会見で、「知事の考えだけで今まで踏んできた手続きが覆るとすれば疑問。県と市の約束事が簡単に崩れるのはどうかと感じる」と苦言を呈した。
亀田市長は、橿原で同大会を開催することは中南和地域活性化の起爆剤になりうると指摘。県内のスポーツ施設の老朽化が進み、レベルアップを目指す選手が県外に出ていってしまう現状があるとした上で、「スポーツ施設の再整備は絶対に必要。県と市だけでなく議会や市民も巻き込んで進めてきた事業なので、変更するというのであればプロセスを踏んでしっかり説明してほしい」と述べた。