復興拠点の廃棄物搬入開始 福島・大熊ごみ処分場復旧 

報道公開された福島県大熊町のごみ埋め立て処分場「クリーンセンターふたば」=5日午後
報道公開された福島県大熊町のごみ埋め立て処分場「クリーンセンターふたば」=5日午後

東京電力福島第1原発事故で12年にわたり休止していた福島県大熊町のごみ埋め立て処分場「クリーンセンターふたば」が1日再開した。事業主体の環境省は5日、帰還困難区域内で先行して避難解除された特定復興再生拠点区域(復興拠点)の建物解体で出た廃棄物の搬入作業を報道陣に公開した。

同省によると、処分場は第1原発の南西3キロ弱の帰還困難区域にあり広さ約15ヘクタール、約28万立方メートルの廃棄物を埋め立てられる。まず大熊町の復興拠点で出た廃棄物のうち放射性物質濃度が1キログラム当たり10万ベクレル以下の物から受け入れを開始。2027年11月以降、大熊町を含む双葉郡の家庭ごみも受け入れる。

建物解体で出た廃棄物を積んだ車両=5日午後、福島県大熊町
建物解体で出た廃棄物を積んだ車両=5日午後、福島県大熊町

廃棄物はいずれも容器に入れた上で、遮水処理した穴に埋めて最終処分。放射性セシウムが溶け出しやすい飛灰などはセメントで固めてから容器に収める。

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