国の民主化運動が武力弾圧された天安門事件から34年を迎えた4日、ロンドン中心部のトラファルガー広場で記念集会が開かれた。参加者は「恐れることなく自由に発言できる日は来る。われわれが抑圧を受ける最後の世代になる」と訴えた。一方、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、香港で民主派が連行されたことに懸念を示した。
ロンドンの集会には200人ほどが集まり、在英中国大使館前まで練り歩き「国民を自由にせよ」と訴えた。
1989年の事件後に生まれた若者も多かった。湖北省武漢出身の女子大学生(22)は16歳の時、海外インターネットへの接続を可能にするVPN(仮想専用線)で中国政府のネット規制を回避し事件を知った。「政府が多くの人を殺した。衝撃を受けた」という。
カナダから訪れた香港出身の50代男性は「自国民を殺す残酷な政府を許すことはできない」と話した。(共同)