米国とカナダの防衛組織、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は4日、首都ワシントン上空を軽飛行機が飛行したため、F16戦闘機を緊急発進(スクランブル)させた。軽飛行機は当局の呼びかけに応答せず、南部バージニア州の山岳地帯に墜落した。複数の米メディアが報じた。当局が首都上空を飛行した理由や墜落の経緯を調べている。
CNNテレビによると、軽飛行機には4人が搭乗していた可能性がある。戦闘機は軽飛行機を撃墜せず、墜落するまで連絡を取ろうと試みていた。首都上空の飛行制限区域に侵入したかどうかは不明という。
軽飛行機は南部テネシー州の空港を出発し、東部ニューヨーク州に向かっていたが、Uターンしてバージニア州方向に飛行した。戦闘機が出動した際、音速を超えた機体から出る大音響が首都周辺に響いた。(共同)