日亜化学工業が開発した微細な発光ダイオード(LED)が、最新の車のヘッドライトに採用された。対向車や歩行者を検知すると、顔の部分だけハイビームが当たらないように自動で調節し、まぶしくないようにできる。今秋にもドイツの高級車メーカー「ポルシェ」の新型車に搭載され、初の実用化となる。
一つのヘッドライトには日亜化学の「マイクロLED」が約1万6千個搭載され、1個ずつ点滅を調整する。制御する集積回路(IC)はドイツ半導体大手「インフィニオンテクノロジーズ」が開発した。
将来的には、ヘッドライトで路面に文字やマークを投射できる。法整備が進めば、路面に制限速度を表示したり、一時停車の際に横断歩道のマークを映して歩行者に横断を促したりできる。