「三人展 現代アートVOL.2 ~未来へつなぐ~」が京都・大徳寺黄梅院で開催

大徳寺黄梅院に展示された諸留大穹さんの作品
大徳寺黄梅院に展示された諸留大穹さんの作品

京都・紫野、大徳寺・黄梅院で6月3~4日に「三人展 現代アートVOL.2~未来へつなぐ~」が開催された。産経国際書会常務理事の諸留大穹さんと審査会員の有賀瑚風さん、佐那さんの三人展で、黄梅院での展観は昨年12月に続き2回目。

大徳寺は、後醍醐天皇より「本朝無双の禅苑」と称えられ、当時は京都五山の筆頭に挙げられていた名刹で、開山の宗峰妙超(大燈国師)や一休宗純などの墨蹟が高く評価され書道にも縁が深い。

展覧会場の黄梅院は、織田信長が建立した小庵を、秀吉が拡充したと言われ、本堂などが重要文化財に指定されている。その本堂、書院などに3人の書が展示され、閑寂とした庭を背景に独自の世界が繰り広げられた。諸留さんは、「風心帖」「李嶠詩残巻」「千福寺多宝塔碑」などの臨書大作を廊下に展示。本堂両脇の間に「無心帰大道」(二曲屏風)、「心 □△〇」(三屏)、超大作「龍の戯れ」など10作を出陳して見ごたえがあった。有賀さんは、「天女の羽衣」、「ゆく川の流れ」、「今を見つめて」、「現在・過去・未来」など6作を出陳し時の流れを紡ぐ。佐那さんは、「誰がために鐘は鳴る」(二曲屏風)、「ねがい『観音菩薩』」、「光と闇」「光と影」など7作を出陳し人生を書に託す。本堂前庭で3日に行われた揮毫会の作品が濡れ縁に飾られ、訪れた人々が庭園とともに鑑賞する姿が印象的だった。(川浪惇史)

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