前市長の辞職に伴う青森市長選は4日投開票され、無所属新人で元青森商工会議所副会頭の西秀記氏(59)が、無所属新人3氏を破り、初当選を確実にした。
選挙戦は市政運営の方向性を主な争点に、人口減少対策や子育て支援策、物価高騰への対応などについて舌戦が交わされた。
西氏は産・学・官・金による「しごと創造会議」の創設や行政、民間へのデジタル技術の積極的な導入など「西プラン」と銘打った6項目の重点政策を打ち出した。経済界での豊富な経験を武器に「即戦力」をアピール。長年にわたって培った人脈や経済界を中心とした強固な支援の後ろ盾もあって選挙戦を優位に進め、幅広く集票した。
元青森県議の関良氏(65)は同市議、県議として養った政治経験を強調。医師の大竹進氏(72)=共産、社民推薦=は同日選となった知事選と連動した戦いを展開し、不動産会社役員の野崎小三郎氏(44)は特定の団体に頼らない草の根運動に徹したが、いずれも及ばなかった。