都議の辞職などに伴う東京都議補欠選挙(大田区選挙区、欠員2)は4日、投開票が行われ、いずれも元職で、無所属の森愛氏(46)と自民党の鈴木章浩氏(60)が当選した。
森氏は選挙戦で、都立高校入試の合否判定に活用される英語スピーキングテストや神宮外苑再開発などの見直しを訴えた。自身が都議を退いたことにより行われた補選に出馬したことへの批判もあったが、幅広い層から支持を集めた。
鈴木氏は選挙戦で、自民都議から転身し今年4月に同区長に当選した鈴木晶雅氏との連携を強調。人口減対策や防災強化、不登校児への対応強化などを掲げるなどして、支持を集めた。
同補選には森氏と鈴木氏のほか、都民ファーストの会新人の奥本有里氏(46)▽日本維新の会新人の細田純代氏(52)▽無所属新人の溝口晃一氏(54)▽諸派新人の原忠信氏(71)-の4氏が立候補していたが、及ばなかった。
同選挙では、京急蒲田駅とJR、東急の蒲田駅を結ぶ蒲蒲線(新空港線)計画の是非、新型コロナウイルス禍からの経済再興、少子化対策、犯罪対策などが争点となった。
また、公明党が自民党と都内での協力関係を解消したことの影響や、統一地方選で見せた日本維新の会の勢いが継続するかなどが注目された。
当日有権者数は60万4906人(男29万9164人、女30万5742人)。投票率は25・33%だった。