2025年大阪・関西万博の開幕が2年後に迫るなか、世界では30年万博の誘致レースがすでに過熱している。今月20~21日にパリで開催される博覧会国際事務局(BIE)総会では4つの候補都市によるプレゼンテーションが行われ、11月の総会でBIE加盟国による投票が実施されて開催地が決まる。候補都市のなかには戦時下のウクライナ南部オデッサも含まれており、誘致レースの行方は、30年の世界の姿を占ううえでも大きな注目を集めそうだ。
30年万博誘致に手を挙げているのはサウジアラビア・リヤド、韓国・釜山、イタリア・ローマ、ウクライナ・オデッサの4都市。当初はロシア・モスクワも誘致を目指したが、22年のウクライナ侵攻開始後に撤回した。